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五月病について

五月病ってどんな病気?

就職にともない職場で新たな生活がスタートします。新生活は、慣れないことも多く知らず知らずのうちにストレスがたまるものです。気づかないうちに無理をしてしまうことも少なくあありません。また、仕事の内容や環境が自分に合っていないために、「適応障害」を起こしていることもあります。こうして1カ月が過ぎ5月になる頃に、身体のだるさ、疲れやすさ、意欲がわかない、物事を悲観的に考えてしまう、よく眠れない、食欲がないなどの心身の症状が現れることがあります。これを「五月病」といいます。

「五月病」は、正式な医学用語ではありませんが、一般に、この季節に学生や新入社員に起こりやすいため、こう呼ばれています。

五月病の原因となりやすいもの

新しい環境についていけない

新しい配属先の仕事が合わない、残業が多い、ノルマが厳しいといった職場環境がストレスに。また、転勤に伴う引っ越しや単身赴任など、生活環境の変化もストレスの原因となります。特に新社会人の場合、学生時代に比べて環境が大きく変わるため、五月病にかかりやすい傾向にあります。

新しい人間関係をうまく築けない

新しい配属先や転職先で上司や同僚に質問や相談がしづらいことも。それ以外にも、すでにできあがっている人間関係の中にとけ込めない、職場の雰囲気になじめないなど、環境に適応できないことがストレスとなってしまいます。

思い描いていた理想と現実のギャップが埋められない

新しい配属先や転職先で思うように自分のキャリアが生かせない、スキル不足を痛感するなど、異動・転職前後で仕事や職場のイメージが違い過ぎることで受けるショックが大きいほど五月病にかかりやすくなります。

入社がひとつのゴールとなってしまい、次の目標を見失う

いわゆる「燃え尽き症候群」で無気力な状態に。

新社会人に限らず、日常的に多く仕事を抱えている2年目以降の社会人が、“燃え尽きてしまう”こともあります。

こんな症状が出たら要注意!

「今までラクにできていたことができなくなった」「大好きだった趣味に興味が持てなくなった」「常に漠然とした不安があり落ち着かない」

これらの症状が出たら要注意です。また、胃痛や食欲不振、頭痛、めまい、不眠などが起こることもあります。

五月病を防ぐにはどうすればいいの?

「ストレスは必ずあるもの」と認識して、ストレスと上手につきあう方法を考えましょう。

深刻に物事をとらえ過ぎず、新しい仕事や環境では失敗はつきものと考え、「できる範囲でいいや」と気を楽に持つことも大切です。ひとりで悩みを抱え込まずに、日頃から上司、同僚、家族などの身近な人に相談するようにしましょう。

会話でストレスを解消しましょう

同僚や同期、家族や友人などとのコミュニケーションの機械を大切にしましょう。悩みを話すことでストレス解消になります。食事も1人で食べる「孤食」はなるべく避け、リラックスできる時間を増やすことにつなげていきたいものです。

栄養バランスのとれた食事を心がけましょう

食事は一品で済ませるよりも、「主食・副菜・主菜」を組み合わせるよう意識してください。不規則な食生活、偏った食事内容は脳内の栄養不足を招き、とりわけ感情をコントロールする神経伝達物質「セロトニン」が不足しがちです。セロトニンは動物性タンパク質に多く含まれる「トリプトファン」を原料に合成されます。

質の良い睡眠のとり方

睡眠は疲労回復に重要な役割を果たします。睡眠の質を上げるために、「起床・就寝の生活リズムを整える」、「夕食は寝る2時間前まで、入浴は1時間前までに済ませる」、「寝る前にテレビやパソコンを見ない」などの生活習慣を身に付けましょう。

オフの日の過ごし方

オフの日は自分の好きなことに時間を費やし、仕事のことは忘れましょう。体を動かすこともストレス解消法の1つです。ウォーキングやサイクリングなどの有酸素運動でも、感情をコントロールする神経伝達物質「セロトニン」の分泌が促されます。

※大阪府医師会HP、全国健康保険協会HPより

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