食中毒
食中毒とは、食中毒を起こすもととなる細菌やウイルス、有毒な物質がついた食べ物を食べることによって、下痢や腹痛、発熱、吐き気などの症状が出る病気のことです。食中毒は、飲食店などで食べる食事だけでなく、家庭での食事でも発生しています。家庭での食中毒を防ぐのは、食材を選び、調理する自分自身です。3つの原則、6つのポイントで食中毒を防ぎましょう。
食中毒の主な原因
サルモネラ菌
♦︎牛や豚、鶏、猫や犬などの腸の中にいる細菌
十分に加熱していない卵・肉・魚など
黄色ブドウ球菌
♦︎自然界に広く分布し、人の手や皮膚にも存在
加熱した後に手作業で調理する食べ物など
カンピロバクター
♦︎牛や豚、鶏、猫や犬などの腸の中にいる細菌
十分に加熱されていない肉(特にとり肉)や、飲料水など
腸管出血性大腸菌(O-157)
♦︎牛や豚などの家畜の腸の中にいる病原大腸菌の一つ
十分に加熱されていない肉や生野菜など
ウェルシュ菌
♦︎人や動物の腸管や土壌などに広く生息する細菌
ノロウイルス
♦︎十分に加熱されていないカキ、アサリ、シジミなどの主に2枚貝
食中毒予防の三原則は、食中毒菌を付けない、増やさない、やっつけるです。
予防の6つのポイント
①食品の購入
生鮮食品は新鮮な物を購入し、消費期限などを確認してから購入しましょう。購入した肉汁などの水分がもれないようにビニール袋に分けて包んで持ち帰るようにします。
②家庭での保存
冷蔵や冷凍が必要な食品は、すぐに冷蔵庫・冷凍庫に入れましょう。その際に、詰め過ぎには注意です。購入した食品は早めに使い切るようにしましょう。肉や魚などは、ビニール袋や容器に入れ、冷蔵庫の中の他の食品に肉汁などがかからないようにしましょう。
③下準備
キッチン周りを清潔に保ちましょう。生肉、魚、卵を取り扱った前後にはしっかり手を洗いましょう。生の肉や魚を切った後、洗わずにその包丁やまな板で、果物や野菜など生で食べる食品や調理の終わった食品を切ることはやめましょう。解凍した食品は必ず使い切るようにし、再冷凍はやめましょう。包丁、食器、まな板、ふきん、たわし、スポンジなどは、使った後すぐに、洗剤と流水で良く洗い、清潔に保ちましょう。
④調理
加熱して調理する食品は十分に加熱しましょう。目安は、中心部の温度が75℃で1分間以上加熱することです。電子レンジを使う場合は、電子レンジ用の容器、ふたを使い、調理時間に気を付け、熱の伝わりにくい物は、時々かき混ぜることも必要です。
⑤食事
食事の前は必ず手を洗いましょう。温かく食べる料理は常に温かく、冷やして食べる料理は常に冷たくしておきましょう。目安は、温かい料理は65℃以上、冷やして食べる料理は10℃以下です。調理後の食品を室温に長く放置しないようにしましょう。
⑥残った食品
残った食品の保存はきれいな器具やお皿を使うようにしましょう。また、早く冷えるように浅い容器に小分けにして保存しましょう。時間が経ち過ぎたものは思い切って捨てる事も必要です。味噌汁やスープなどは沸騰するまで加熱するようにしましょう。
※参照:厚生労働省ホームページより
新生活様式における食中毒予防
新型コロナウイルス感染症により、以前よりテイクアウトやデリバリーを利用する方が増えています。
♢購入時には保冷剤や保冷バッグ、冷蔵庫、温蔵庫を利用し、食べるまでの温度管理をしましょう。
(食中毒菌は20度〜25度の間でよく増殖すると言われています。)
♢家に持ち帰ったり、届いた商品は、長時間放置せずに速やかに食べるようにしましょう。
♢食事前には流水と石けんで手洗いをしっかりとしましょう。
♢食べ残しを保存することはせずに、その都度食べきるようにしましょう。
※参照:厚生労働省ホームページより
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